運用方法

【超初心者向け】年間500万円増!平均年収サラリーマンが実践する 投資の運用方法【まとめ記事】

投資の運用方法が知りたい
運用中にやることは?
資産の売却方法は?

実はインデックス投資で成果を上げるには、どの商品を購入するかだけではなく、適切な運用を行うことが必要です。

なぜなら資産運用のリターンの90%以上はアセットアロケーションで決まり、投資商品の選択によるリターンは10%未満しか影響しないからです。また、計画的に売却することで資産寿命を伸ばすことができます。

 

まめた
私は昨年の一年間で資産額を
500万円増やせました。

平均年収の共働き夫婦ですので、ごく一般的な収入(手取り合計700万)ですが、少しの知識と一歩を踏み出すことができれば誰でも再現できます。

この記事では、より良いリターンを得ることを目的として、インデックス投資の運用から売却までを解説したまとめ記事になります。

この記事を読むと解決する悩み

  • インデックス投資の運用方法がわかる
  • 運用期間中に行うことがわかる
  • 資産を半永久的に売却できる方法がわかる

結論は、自分に適した目標ポートフォリオを設定し、リバランスを行い、売却時には4%ルールに従って売却していきます。

商品選択よりアセットアロケーションが大切

投資を行う上で、どの商品を購入するかに注力してしまいがちになります。

しかし、リターンに影響を与える度合いは、「どの商品を購入するか」より、「どの資産をどんな割合で運用するか」のほうがリターンに影響を与えると言われます。

イェール大学マネジメントスクールの財務実務名誉教授であるロジャー・イボットソン氏らが発表した論文「Does Asset Allocation Policy Explain 40, 90, or 100 Percent of Performance?」(アセットアロケーションはパフォーマンスの40、90、100パーセントを説明する?)のポイントは次の通りです。

ポイント

投資の総リターンの90%は投資家の選択したアセット・ミックスによって決まる

アセットアロケーションやポートフォリオ通り運用することが大切です。

また、投資信託などで様々な資産がミックスされている商品は資産があらかじめ組み合わされていて、自分が望むリスクとリターンを選択出来ていない可能性もあります。

資産の種類と割合を把握して運用することが大切です。

資産や投資方法によるリスク 資産形成に最適な投資とは?

金融商品は原則的にリターンとリスクは正比例します。

大きなリターンを得たいのであれば、大きなリスクを取る必要があります。投資の世界では、リスクというのはブレの大きさを表します。

ここで投資の種類とリスクの関係を見てみます。

投資のリスクおよび適切な投資期間

様々な投資手法がありますが、リスクをほどほどに取って資産を増やしたい初心者は、投資信託がおススメになります。

投資信託の中でもコストが安く、平均以上のリターンが得られるインデックス投資が良いです。

投資信託は様々な種類の資産を組み合わせたものもあります。一般的な資産には次のようになります。

資産の種類

  • 株式
  • 債券
  • 通貨
  • 不動産
  • コモディティ(金、原油、大豆など)
  • その他(暗号資産など)

また、各資産にも様々なリスクがあります。リスクの種類は次の通りです。

リスクの種類

  • 為替変動リスク
  • 価格変動リスク
  • 信用リスク
  • 金利変動リスク
  • 地政学的リスク
  • カントリーリスク

アセットアロケーションやポートフォリオを組み時に、これらの資産・リスクを参考に決定していきます。

ここまでのポイント

  • 投資と資産の種類によってリスクは異なる
  • 資産形成には適度なリスクのインデックス投資がオススメ

次の記事で詳細な解説をしています。

【徹底解説】投資方法とリスク6種類!資産形成に最適な投資とは?

投資の種類は? 様々な投資のリスクは? 自分に合った投資は?   実は投資にはいくつも種類があり、それぞれリスクが異なります。目的や自分に合った投資商品・方法を選択することが重要です。 &n ...

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自分に最適なポートフォリオを組む

次にポートフォリオの決め方を解説します。

ポートフォリオとは資産の割合です。リバランスを行うために目標ポートフォリオを設定します。後で詳しく説明しますが、リバランスとは資産を売買してポートフォリオの割合を調整します。

つまりポートフォリオとは運用方針であり、ポートフォリオに沿って運用していくことになります。

ポートフォリオを設定する流れは次の通りになります。

ポートフォリオ決定の流れ

  • 【リスク許容度の把握】
    自分の資産状況や性格によってリスク許容度を把握する
  • 【アセットアロケーション決定】
    リスク許容度から安定資産とリスク資産の割合を決める
  • 【ポートフォリオ決定】
    資産の内訳を決める

先ほどの通りリターンとリスクは正比例します。誰しもリターンを最大化することを目的とするはずです。つまり、自分が取ることができるリスクが最大リターンとなります。

まめた
自分にとって最適なリスクの取り方を考える必要があります。

リスク許容度とは

リスクの取り方は、暴落時を想定して決める必要があります。

暴落時には株式資産が半分になる可能性もあります。その時に自分が枕を高くして眠れるか、耐えられるか、さらに買い増しができるかなどを問わなければなりません。

また、若ければ株価は戻る可能性が高いですし、ある程度の生活防衛金があれば安心してやり過ごすことができます。

リスク許容度は資産状況や性格にも関係します。

一般的に次の通りです。

種類 リスクの説明
年齢 投資期間が長いほどリスクは取れる
年収 収入が大きいほどリスクは取れる
資産 資産が多いほどリスクは取れる
家族構成 ライフイベントが多いほどリスクは取れない

上記の通り、その人それぞれで条件が異なります。

アセットアロケーションとポートフォリオの違い

アセットアロケーション  →  ポートフォリオの順でを決めていきます。アセットアロケーションとポートフォリオの違いは次の通りです。

アセットアロケーションとポートフォリオ

両方とも割合を表示しますが、資産の種類:アセットアロケーション 、 資産の内訳:ポートフォリオ となります。

ここまでのポイント

  • ポートフォリオの目的は暴落に備えるために組む
  • ポートフォリオは自分が取れるリスクから考える

リスク許容度の詳しい解説をしていて、資産状況や性格も考慮したチェックリストを作成していますので、気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

【簡単解説】投資のポートフォリオの組み方は?チェックリストで自分に最適なポートフォリオを組む

ポートフォリオとは? ポートフォリオの作り方は? オススメのポートフォリオは? 投資を行う上でポートフォリオは、航海に必要な海図のようなもです。適切なポートフォリオは最適なリターンを得ることができます ...

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リバランスの効果・タイミングについて


目標ポートフォリオを設定できれば、あとは運用中にリバランスを行います。

リバランスとは、目標ポートフォリオからの「ずれ」を修正することです。

リバランスを行うことでリターンを向上させることができます。名著「ウォール街のランダムウォーカー」の著者であるバートン・マルキール氏は次のように述べています。

投資家なら誰でも、間違うことなく「安く買って、高く売る」指令を出してくれる魔法使いがいたらいいなと願うだろう。そして規則正しいリバランス戦略こそ、その魔法使いなのだ。

出典:ウォール街のランダムウォーカー バートン・マルキール 著

リバランスは先の読めない投資家にとってなくてはならない運用手法です。

リバランス効果のシミュレート結果

株価上昇した後、暴落が来た場合のシナリオでシミュレートしてみました。

リバランスシミュレート

リバランスしたほうが資産額が大きくなります。目標ポートフォリオを設定することで、相対的に資産評価でき、リバランスを機械的に行うことが出来るのです。

リバランスの頻度について

リバランスの頻度については、これがいいという頻度はありません。さきほど紹介したバートン・マルキール氏は1年に一度程度行うのがよいと述べています。

注意点として、リバランスには手数料のコストが必要がです。頻度が多すぎるとリターンが悪くなってしまいます。

1年に数回くらいの頻度で、目標から10%以上離れれば行っています。

ここまでのポイント

  • リバランスはリターンを向上させる
  • リバランス頻度は人により変わり、目標ポーフォリオから10%程度ずれると行う

次の記事でリバランスの効果を詳しく解説しています。メリットだけでなく、デメリットについてもまとめていますので、チェックしてみてください。

【年間500万円増】投資リバランスの効果やタイミングは?抑えるべき2つのこと

リバランスの効果とは? リバランスのタイミングは? リバランスはしたほうがいい? 投資を行う上で、誰もが良いリターンを得たいと思います。実はリバランスを行うことで効果的にリターンが良くなります。 &n ...

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【一括管理】リバランスを便利ツールで効率的に行う方法

リバランスにはリターンを向上させる効果があります。しかし、現時点でのポートフォリオを作成するために資産状況を把握する必要があります。

資産状況の把握には手間がかかります。

まめた
口座数が家族分あるので、手間がかかります。

そこで便利ツールを利用して、情報収集を自動化しています。

便利ツール利用方法 紹介

私が使用しているツールは次の通りです。

便利ツール

  • マネーフォワードME
  • Investing.com

両方とも無料版を利用していますが、今のところ問題ありません。

これらを次の通り利用しています。

管理対象 ツール
銀行口座の一括管理 マネーフォワードME
株・投資信託の一括管理 Investing.com
資産状況の一括管理 Excel

Investing.com にはCSV出力機能がありますので、株・投資信託毎に自分なりのカテゴリにカスタマイズして最終的にExcelで把握しています。

頻度は3ヶ月毎や株価が大きく変動したときに行います。

便利ツールのリバランス以外での利用方法を紹介

それぞれのツールをリバランス以外で利用方法を紹介します。

私は次のように資産状況のチェックにツールを利用しています。

なにをチェック 頻度 利用ツール
株式資産 毎週 Investing.com
家計収支 毎月 マネーフォワードME
資産状況 3ヶ月毎 マネーフォワードME + Investing.com

注意点としては、いつサービスが終了するのかわかりません。そのために、必要なデータのバックアップは取るようにしています。

ここまでのポイント

自動で情報を収集、更新してくれるツールを利用して楽に管理する

  • マネーフォワードME
  • Investing.com

さらに細かい利用方法や気になる点も次の記事でまとめています。番外編としてアセットアロケエーション、ポートフォリオを決定するための参考ツールも紹介しています。

【アプリ解説】 ポートフォリオのリバランスの計算ツールと使い方を解説 口座一括管理する一つの方法
【アプリ解説】ポートフォリオのリバランスで利用する計算ツールと使い方を解説 口座一括管理する一つの方法

複数口座を一括管理したいリバランスで便利なツールは?リバランスを簡単にしたい リバランスにはリスクを低減し、リターンを向上させる効果があります。 実はリバランスはツールを使うことで簡単に行う方法があり ...

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インデックス投資の出口戦略 4%ルールで資産を減らさない方法

インデックス投資は長期投資を前提としている投資手法です。収入がある期間は積み立て、収入が足りなくなれば取り崩していくことになります。

どのように売却していくのか。その考え方や科学的な証拠、売却するために利用したいサービスを紹介します。

資産の売却方法 4%ルールとは

積み上げた資産をできるだけ減らさずに取り崩していくのに、4%ルールに従って売却していく方法があります。

資産額の4%を毎年取り崩すという方法です。

たとえば、65歳で定年を迎えても、20~30年の間生活を必要があります。長期間、安心して資産を売却していくために、資産額を計画的に売却する必要があります。

まめた
公的年金もありますが、減額されていく可能性が高いです。

一度に全ての投資資産を売却してしまうと、お金に働いてもらえません。

4%ルールに従って売却するということは、使う必要のないお金は働いてもらって、お金を増やしながら取り崩していくという考えです。

4%ルール推奨 名著「ウォール街のランダムウォーカー」

「ウォール街のランダムウォーカー」でも売却に関しては4%ルールを推奨しています。

著書の中での取り崩し方法として、初期売却の資産額の4%を固定額として、毎年取り崩していきます。また、毎年その額にインフレ分2%を追加して取り崩す方法を提案しています。

資産額ごとに取り崩し額をまとめた結果は次の通りです。

金融資産 1年目 取り崩し額 2年目 取り崩し額 3年目 取り崩し額
2500万円 100万円 102万円 104万円
5000万円 200万円 204万円 208万円
7500万円 300万円 306万円 312万円

この4%と言う数字はどのような根拠から設定されたのでしょうか。

株式と債券の平均的な利回りは次の通りです。

過去の利回り

  • 株式 7.5~8%
  • 債券 4~5%

このとき株式と債券が50:50の場合、期待リターンは6%となります。

資産の期待リターン(6%) ー インフレ分(2%) = 4% が算出されます。

資産の成長した部分全てを取り崩すのではなく、一部を残しておくことで、理論上資産は減らないことになります。

4%ルール調査結果 トリニティスタディの研究結果

4%ルールを研究した結果があります。アメリカのトリニティ大学の研究者が資産の取り崩しについて研究したものです。

資産を一定率で引き出し続けた時に資産が残る確率をまとめています。

毎年4%取崩し続けた結果

  • 【75%株式:25%債券】の場合、30年後でも100%の確率で資産が残る
  • 【75%株式:25%債券】の場合、30年後には取り崩し開始には $1000 だった資産が、平均で $9031 に増加する

追加投資がなくても、資産が増えていく可能性が高いことが分かります。

4%ルールを自動化 売却サービスを利用する

積み上げた資産を売却するのは抵抗があります。また、都度売却するのも手間がかかるでしょう。

そこで、自動で売却してくれるサービスがありますので紹介します。

SBI定期売却サービス

参考 SBI証券 URL https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?burl=search_fund&cat1=fund&dir=info&file=fund_info120316.html

SBI証券による自動売却サービスです。SBI証券は総合力が高く、様々なニーズに沿ったサービスを展開しています。

まめた
私もSBI証券に口座開設しています。

ココがポイント

■SBI証券の良い点

手数料が格安

投資情報が豊富

取引の画面が使いやすい

口座開設が無料

 

開設無料 公式サイトへ

ここまでのポイント

  • 退職後は4%ルールで売却し、資産を長持ちさせる
  • 売却には自動売却サービスを利用する

次の記事には、トリニティスタディの詳細データやライフプランでの大きな支出での売却方法についても合わせて紹介しています。

【永久保存版】インデックス投資の出口戦略!4%ルールとは?資産を減らさない1つの方法

インデックス投資の売却方法とは? 4%ルールってなに? ひとによって出口戦略は変わる? 実はインデックス投資を売却する場合には、戦略が必要です。   なぜなら無計画に売却していくと、資産がな ...

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まとめ 自分に最適な運用を行い長期投資を実践する

インデックス投資の運用~売却までの流れを解説しました。

この記事のポイント

  1. 商品選択よりポートフォリオを重視する
  2. 自分のリスク許容度からポートフォリオを決定する
  3. リバランスを行いリターンを向上させる
  4. ツールを用いリバランスを効率的に行う
  5. 売却時には4%ルールに従う

時代の流れで生活環境が大きく変化していくなか、会社や国に全て頼るのはできなくなります。

インデックス投資のスキルを身につけて、お金に関する心配を減らしましょう。心配が減ることで豊かな人生を送ることができるはずです。

それでは。よいマネーライフを。

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