投資信託で失敗しないのか
インデックス投資信託のメリット・デメリットを知りたい
投資信託を選択するポイントはあるのか
投資初心者の方は投資信託の中でも、インデックス投資信託を購入することをオススメしています。インデックス投資信託とは、指数に連動することを目指した投資信託です。
実は、インデックス投資信託はデメリットがあります。デメリットを理解しないと損失につながる可能性もあります。
なぜなら、投資それぞれに特徴があり、インデックス投資信託の特徴にあった運用する必要があります。投資の特徴を理解せずに、運用していると思わぬ損失に繋がります。そこで、インデックス投資信託の特徴を把握することをオススメします。
500万円増やせました。
平均年収の共働き夫婦ですので、ごく一般的な収入(手取り合計700万)ですが、少しの知識と一歩を踏み出すことができれば誰でも再現できます。
この記事では、実際に運用して分かったインデックス投資信託のメリット・デメリットを解説します。また、購入時のポイントを実際の画像を用いて説明します。
この記事を読むと解決する悩み
- インデックス投資信託のメリット・デメリットがわかる
- 実際の運用額があるので、運用イメージがしやすい
- 投資信託を購入するときのポイントがわかる
結論は、手数料の安いインデックス投資信託を購入し、どっしり構えて長期運用することをオススメします。
それでは解説していきます。
「これから投資をはじめたい!」というかたは【初心者必見】投資を始める|まとめ記事|失敗しない方法を簡単解説!をチェックしてみてください。投資を始めるための心構えや損しないための知識や流れをまとめました。
インデックス投資信託のメリットデメリット
私は実際インデックス投資信託をメインで運用しています。様々な投資をしてみましたが、現状散々な結果となっています。
損失額もまとめていますので、気になる方はこちらの記事を参考ください。
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以前の記事でも「強み」として次のことを紹介しました。
- データを分析しないので、手間が掛からない
- 信託報酬が安い
- アクティブファンドより好成績を納める場合が多い
- 歴史ある投資手法
そのほかにも今回は実際に運用してみて感じたことや権威のある書籍を参考にしてメリットを解説していきます。また、インデックス投資信託を継続するには、デメリットの部分もしっかり理解する必要があります。運用実績を紹介しながら、デメリット部分の解説をしていきます。
インデックス投資信託のメリット
わかりやすく、経済に興味を持てる
インデックス投資信託は指数に連動する商品になります。指数とは、TOPIXやダウといった経済状況を把握する数値です。
TOPIXやダウは毎日のようにニュースで報道されます。自分の身銭を切って購入した投資信託がどんな状況なのか、気になるかたは多いと思います。
市場経済がどのようなイベントで上下するのかを気にするだけで、資本主義を少しずつ肌で感じ勉強することができます。私の場合、実はこの部分が一番良かったことかもしれません。
資産が増えることも嬉しいです。加えて、資本主義経済の仕組みの中で「自分が何ができるのか」を投資を通じて考えることができます。労働者の目線から投資家の目線へ広がりました。労働以外でお金を得る感覚と合わせて資本主義を肌で感じることができます。
購入手数料が安い
投資信託に掛かる手数料は以下の通りです。
- 購入手数料
- 信託報酬
- 信託財産留保額
私は生保員に勧められるがまま購入してしまった投資信託がありました。それは購入手数料が約6%でした。¥200万分購入しましたので、¥12万程度手数料が掛かりました。アクティブファンドでは購入手数料も高額の場合があります。
インデックス投資信託は購入手数料も無料の物が多いです。金融庁の勧める「つみたてNISA」でも購入手数料が無料のものが多数あります。
高額な購入手数料はリターンの減少となる要因の一つです。購入手数料が無料の商品を購入しましょう。
分散されている
インデックス投資信託は指数に連動するため、指数に含まれる株を保有することになります。指数といっても様々で数百の企業の指数や数千の企業の指数のものがあります。「つみたてNISA」で取り扱っているインデックス投資信託の指数は以下の通りです。
たとえばこの中で私がメインで購入している「CRSP U.S. Total Market」ですと、3600銘柄が含まれます。この指数に連動する投資信託では「SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」が該当します。この投資信託を一つ保有していれば、3600の米国企業の株を保有していることと同じになります。
1企業の株を保有するより複数企業の株を保有したほうがリスクは小さいです。投資の世界に「たまごを一つのかごに盛るな」という有名な格言があります。
お金という大事な「たまご」を一つの「かご」である株に持っておくと、その企業が倒産してしまったときに大事なお金が全部なくなってしまいます。そうならないために、お金を分散して複数企業に投資することが大切です。
投資の有名著書からの引用
このブログで何度も登場していますが、投資の世界のレジェンドであるマルキール氏の著書「ウォール街のランダムウォーカー」より一部紹介します。
インデックス・ファンドでの運用こそ、私が最も強く勧めるアプローチなのだ。どんな場合でも、ポートフォリオの少なくともある部分はインデックス・ファンドに振り向けるべきだ
出典 ウォール街のランダムウォーカー 著 バートン・マルキール
このように説明してくれています。著書の中でも、アクティブファンドよりインデックス・ファンドは高いリターンを挙げており、その理由を信託報酬と売買コストの安さを挙げています。有名な方も勧めるインデックス投資信託は安心感があります。
少額購入可能
投資信託は数百円から投資できます。少額からでも投資を開始でき恩恵を受けることができるメリットです。
一方、株の売買は株価に応じた金額が必要です。特に日本株の場合は一般的に100株単位で売買することになります。
ユニクロを運営するファーストリテーリングの株を購入したいときは、株価が約¥80000(2021年現在)ですので、¥80000 × 100株 =¥800万 と高額になります。
特に初心者の方は少額から始めることをオススメします。たとえば、月1万円から定期預金と同様に金額指定で、投資信託を購入できるのは気軽に投資をスタートできます。
デメリット(注意点)
ここからはデメリットを紹介します。実際に運用してきた経験や実績をもとに解説していきます。
増えるのに時間がかかる
インデックス投資信託は資産を形成するのに時間が掛かります。利率は5~7%と言われます。実際の運用金額を紹介します。2017年7月より開始した投資信託です。
元本が¥1,185,000 現時点での資産額が¥1,664,735(+¥479,735)ですので、相場にも恵まれていて現時点を切り取った結果として約16、5%の利回り(年率)です。
ただし、チャートを見てもわかる通り、開始直後の2、3年はただひたすら耐える必要があります。全く増えません。しかも、コロナショック時はマイナスに転じています。
後でも暴落時の具体的な損失額を紹介しますが、開始直後に暴落してしまうと、評価額もマイナスになってしまう可能性もあります。インデックス投資信託は長期保有を前提としますので、そのようなこともあると理解しましょう。
一年で倍になることはありません。インデックス投資信託は時間の掛かる投資です。
元本保証なし
長期保有することにより、資産が増える確率は高くなりますが、元本保証はされていません。指数と運用時期によっては、資産が減ってしまう恐れもあります。また、暴落タイミングで一時的に下がる場合もあります。
指数によっては下落する
「日経平均」、「TOPIX」および「ダウ」のチャートを見てみます。
1991年2月頃に「日経平均」、「TOPIX」を選択し高値掴みをしていた場合、現在も横ばい傾向が続いていたため「ダウ」を選択したほうが良かったことがわかります。
ただし、これは結果であって将来のことは誰にもわかりません。これから日本が急成長する可能性もあります。
指数の選択を誤ると資産が増えるどころか減ってしまします。こればかりは結局のところわかりません。
私の指数の選択のポイントを紹介します。
私自身は世界経済の中心はアメリカであり、アメリカが市場をひっぱていくシナリオが続く可能性が高いと思っています。
メインは「CRSP U.S. Total Market」を選択しています。加えて、「MSCI ACWI」、「MSCI コクサイ」も持っています。
全世界株を選択すれば、さらに分散されリスクが小さくなるので、リターンが少し減る可能性はありますが、資産が減少する可能性も小さくなります。
限定的なシナリオになればなるほどリスクは高くなります。自分にあったリスクと自分が信じることができるシナリオを少しずつ構築して行ければ良いです。
どれか一つの指数を購入してもいいし、それぞれを組み合わせても良いです。組み合わせの比率を表すものをポートフォリオといいます。
自分の投資スタイル、自分に最適なポートフォリオを構築するには、時間が掛かると言われています。
まずは投資を始めて経験を積むことが何よりも大切だと考えています。
これから投資を始めるというかたは、現時点ではアメリカが経済を牽引していますので、少額で「CRSP U.S. Total Market」や「S&P500」などを購入し、「投資ってこういうことか」という実感を得ることが大切だと思います。
※投資はご自身の判断でお願いします。
暴落時の下落
私はコロナショックを経験しました。投資を始めて一番大きな暴落でした。その時に資産価値も大きく減少しました。
画像は資産の一部ですが、資産全体ではさらに大きな含み損でした。
一時期でもマイナスになるタイミングがあることと、¥60万を投資して、¥13万(約20%)の含み損を自分のメンタルが耐えられるかどうかの見極めがとても大切です。
当時は¥100万前後の含み損の状態で、ニュースでは連日前代未聞のコロナウイルスの話題ばかり流れていて、将来がわからない状況でした。
このような状況でも自分の精神状態が正常で保てるかは直面してみないとわかりません。はじめは少額で開始することをオススメします。
著名人より注意点
ここで投資界のスーパーエリートであるチャーリズ・エリス氏の著書「敗者のゲーム」よりインデックス投資の注意点をご紹介します。
筆者はインデックス投資を推奨していますが、インデックス投資が成り立つの前提として以下を挙げています。
・投資のプロは減少しない
・機関投資家は拡大する
・大部分の投資家がインデックスファンドを運用しない※原文のままではなく抜粋しております
出典 敗者のゲーム 著 チャーリズ・エリス
インデックス投資はタダ乗り投資とも言われます。
プロのファンドマネージャーが企業分析をして、企業をモニタリング(監視)し、企業は株式資本を健全に確保するために、財務の健全化や持続性を重視した経営方針など投資家へアピールします。
その結果、市場が効率よく成長していきます。インデックス投資信託はこの流れにタダ乗りする形となります。
そのため、投資のプロである機関投資家が減少したり、全員がインデックス投資信託を運用してしまうと、インデックス投資が成り立たなくなってしまうのです。
私は機関投資家は今後も拡大するし、全員がインデックス投資信託を運用することはないと思います。なぜなら、機関投資家は高収入の職業で人気ですし、そのような優秀な方はインデックスより良い成績を目指すのではないでしょうか。
また、インデックス投資信託より良い成績を望む投資家も一定数は存在し続ける状況は続くと思っています。
続いて、「教養としての投資」の筆者である奥野一成氏もインデックス投資には以下の注意点を述べています。
・企業分析をしないため、投資することのスキルがあがらない
・インデックス投資では投資効率が悪い
サラリーマン投資家にとって企業分析の手間が省けることは、メリットでもあります。しかし、財務表を読み、企業分析することは投資のスキル向上につながり、投資家としての自分を高めることになります。
サラリーマン兼投資家にとって本業と投資両方に良い効果が生まれると説いています。
その通りだと思いますが、まずはインデックス投資信託を始め、その後にアクティブファンドや個別株を始めるほうが大きな失敗をしないと考えています。
投資の開始時期はなるべく早いほうが良いことと、大きな失敗をしないためにも、まずはインデックス投資信託を始め、投資のスキルアップをしたいと思う人がさらに踏み込んでいくほうがよいのかなと考えています。
また、日本の指標に対しては、ゾンビ企業(業績が悪い企業)にも政府が関与し、倒産を防いでいる実態があります。業績が悪い企業も含まれるので、成長効率が悪いと指摘されていました。
本来の資本主義の思想とも離れますよね。
さきほども紹介したチャートで示すとおり、日本経済はうまく成長していません。私も現状の日本のままですと、今後も大きな期待はできません。そのため、指数は購入せず日本の個別株を保有しています。
投資信託を購入するポイント
それでは実際に投資信託を購入してみます。
目論見書の見るポイントと購入手順について解説していきます。
目論見書の見方
投資信託には目論見書という物があります。目論見書には投資信託の様々な情報が掲載されています。
インデックス投資信託において最低限見るポイントは以下の通りです。
- 目的
- 信託報酬
実際の目論見書を確認してみます。今回は「SBI-SBI・V・全米株式インデックス・ファンド」の目論見書を確認します。
目的にはどの指数に連動するかが明記されています。今回だと、「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」であることがわかります。
投資信託のコストで最も大きくなるのが信託報酬です。自分の好みの指数を目指す投資信託もおそらく複数ありますので、その中から信託報酬が最も安い物を選択してください。今回だと、「年0.0938%程度」であることがわかります。
実際に購入してみる 画像解説あり
それでは実際にSBI証券で投資信託を購入する流れを解説します。その前提として、基準価格についても触れておきます。
基準価格とは
投資信託は少額から購入できます。それは基準価格という考えを採用しているからです。投資信託は「基準価格」という値段で表し、「口数」という単位で取引します。基準価格は10000口分の値段となります。
基準価格 ÷ 10000口 = 1口あたりの値段
基準価格が¥10000だと1口あたりの値段は ¥1となりますので、少額の¥100でも 100口購入できます。基準価格は変動しますが、1口当たりの単価が少額なので、小額購入ができることになります。
購入の流れ
購入は大きく、
Step1:入金
Step2:購入 の流れになります。
step
1入金
①ログインして、入出金・振替ボタンを押します。
②利用する金融機関を指定します。
③入金する金額、取引パスワードを入力し、振込指示確認を押します。
④振込指示を押し、確定します。入金完了です。少し時間がかかる場合があります。普段ですと1分以内に反映されます。
step
2投資信託を購入
続いて実際に投資信託を購入します。
①ページ上部の「投信」を押すと、メニューが表示されますので、銘柄検索・取扱一覧 を押します。
②検索欄に購入したい投資信託を入力します。
③今回は「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」を購入するとします。金額買付を押します。
④目論見書を確認します。最低限目的と信託報酬を確認してください。
⑤確認が終わったら、同意して次へを押します。
⑥購入金額を入力します。次に分配金受け取り方法を選択しますが、インデックス投資信託の場合は再投資にしておくと、自動で再投資してくれ、効率的に増えますので再投資が良いと思います。商品によっては選択できない場合もあります。
続いて取引パスワードを入力します。
⑦最後に注文を確認して、注文発注を押します。
以上で購入完了です。お疲れさまでした。
まとめ
今回はインデックス投資信託のメリット・デメリットと実際の購入方法について解説しました。
メリット
データを分析しないので、手間が掛からない
信託報酬・購入手数料が安い
アクティブファンドより好成績を納める場合が多い
歴史ある投資手法
状況がわかりやすく、経済に興味を持てる
分散されている
投資界のレジェンドも推奨
少額購入可能
デメリット
増えるのに時間がかかる
指数によっては元本割れの可能性あり
暴落時には元本割れの可能性あり
インデックス投資はタダ乗り投資
投資スキルが上がらない
投資信託購入時の確認ポイント
目論見書は最低限目的と信託報酬をチェックし購入する
購入するには口座開設が必要です。口座開設については次の記事に画像ありで解説しています。
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それでは、良いマネーライフを。